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■ 看板なきフリー記者が行う調査報道の落とし穴

 事件捜査・調査報道をどこの看板もなくやっていると、思わぬ落とし穴があったりする。たとえば、大手の看板も政府機関の保護もなく、オールジャパン相手の事件を調査しているとしよう。当然、いろいろな人に話を聞くこととなる。

 だがしかし、そのネタ元になっている人が突然裏切り、どこかからカネでもカスリ取ろうとしたら、どうなるだろうか。看板のある連中はまず大丈夫だが、看板がなければ、「お前も一緒になって金を取ろうとしたんだろ!」とか因縁をつけられて、「恐喝未遂」ということでとりあえずガラを取られてしまう。事件が大きければ大きいほど、そうやってハメられる率は高くなる。

 武富士事件のとき、警視庁の幹部が武富士からいくらビール券もらっていたとかいう接待リストがあったが、アレを出させないためにものすごい圧力と、任意の事情聴取に名を借りた圧力があったことを考えると、本当に権力者というのは恐ろしいと考えてしまう。

 逮捕状なんてのは誰のでも取れるから、とりあえず逮捕して報じてしまえば、あとで無罪や不起訴になっても、もう日本では立派な前科モノとなってしまう。せっかく調べた記事も、誰も信用しなくなるだろう。あとでハメられたと騒いでももう遅いのである。

 ましてや、それが大きな事件で政財界も関わるものだったらどうなるだろうか。いやはや恐ろしい。捜査機関に決してよく思われていない人間であればなおさらのこと敵は多い。「とりあえず事件立てちゃいましょう」なんてやるお手柄ご注進捜査員も多いだろう。他人事のように書いているが、最近(前からだけど・・・)、危ない事件ネタがガンガン入っているので、少し注意しなければと思っている次第だ。

 ま、そういうことになりそうだったら、捜査機関の長を含むある程度の実力者たちにすべて話しておけば、まずは大丈夫なのだが、せっかく調査した事件は手放さなければならない。ネタがでかければでかいほど、手放す必要に迫られるだろう。まぁ、ある種の司法取引なんだが、これは仕方ない。

 とにもかくにも人はないものねだり。「看板がなければ、やっぱりつらいなぁ」とおもう今日この頃です。うちの看板は、変なところでは誰よりも強いのですが、いつも使えるかというとそうでもないからねぇ。 ま、ハメられたらハメられたで、タガが外れるので人生設計が変わって刺激的なのかもしれませんが、いまのところは平和に生きていたいと思っております(笑)。




カテゴリ : [貴様ら!俺の言うことを聞いてみませんか]  更新時間:2007年10月25日 08:08

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