そら

離陸するとき、ふっ、と、意識が遠のく。
このまま、魂が飛ぶのかな、とか、不可思議な感覚に襲われる。
いま、事故に遭って、俺は死んだのか?
いずれにしろ、フワッと、昔感じたジェットコースターの浮き上がり感が、先は見えないことを暗示する。
いつか通った滑走路。たくさんの思い出が、次々と訪れて、刹那の時を無限の時間へと誘う。

「最終の着陸態勢に入りました」
まだ、今日も、生きている。