いたちのフィートとぞうのやま

いたちのフィートは、野原をかけまわるのがだいすき。

きょうも、だいすきなのはらを走っていました。
でも、とてもつかれて、そこでねむってしまったのです。

「きょうもたくさんあそんだなあ」

いつのまにか、お日さまが山の向こうにしずむじかんになっていました。

「あれっ?おうちが、わかんなくなっちゃった」

いつもののはらをかけていただけなのに、おきると、みたこともないところにきていました。

「こわいよう、どうしよう。おかあさーん」

フィートがさけぶと、りんごがころがってきました。フィートはむちゅうで、たべました。

また、なきつかれてフィートはねてしまいました。

いつのまにか、あさになっていました。

「フィートおー、どこだー」
フィートを呼ぶたくさんの、声が聞こえて、フィートはめをさましました。そのこえの中に、おかあさんのこえもまじっています。

フィートはむちゅうで、声のする方にはしりました。

「ここだよー」

みんながあつまってきます。
「しんぱいしたんだよ、どこにいってたの?」

フィートはいいました。
「はらっぱであそんで、ねてしまったら、しらないところについて。。。そして、りんごをたべて、またねたら、みんなのこえがきこえたんだよ」

「フィートや」
むらいちばんのおばあちゃんが、やさしくはなします。

「フィートや、あそんでいたはらっぱは、やわらかくなかったかい?」

フィートはいっしょうけんめい、おもいだしてこたえます。
「やわらかくて、あったかかった」

おばあちゃんがうなずきます。

「それは、ぞうのやまじゃ」

そうです。フィートは、おおきなおおきな、ぞうのせなかでねてしまったのでした。
ぞうは、せなかでフィートがねていることはしらず、えさをとりにでかけたので、フィートがおきたときに、とおいところにいたのです。
フィートがたべたりんごは、せなかでなくフィートをなぐさめるために、ぞうがくれたものでした。

「ぞうがえさをとりにいってかえってくるまで、フィートはぞうのせなかにいたんじゃよ」

そういっておばあちゃんは、フィートのあたまをなでました。

「ぞうさんに、おれいしなきゃね」

おかあさんにそういわれると、フィートははずかしそうにわらったのでした。