井の中の蛙の夢

「とおいおほしさまには、だれがすんでいるのかな」

カエルのゲコタは、いつもそうやってそらをみあげます。
おほしさまは、ゲコタがおうちにかえるころみえて、ゲコタがおきたときには、もうみえません。

ゲコタはおかあさんに、いいました。
「おかあさん、ぼくはもっと、おほしさまがみたいよ」

おかあさんは
「もう少し、おおきくなったら、いくらでもみられるよ。だから、きょうは、おやすみ」

「いつもおかあさんはそればかり。いつになったらおおきくなるんだろう」

ゲコタは、いろいろかんがえてみました。そして、めをつぶりました。

すると、とつぜん、あかるくなりました。

「おれたちは、とおいほしからきたにんげんだ。おまえらを、たべてやる!」

ゲコタにむかって、とてもおおきなかいぶつたちがおそってきます。おかあさんは、かいぶつにつかまってしまっています。
なかよしのみどりちゃんも、なにか、はこのようなものにはいっています。
ゲコタは、かいぶつにむかっていきます。
そして、おもいっきり、かみつきました。

「あいててて!」
かいぶつは、てをはらおうとして、おかあさんやみどりちゃんがはいっているはこに、あしをぶつけます。

「にげろ!いまだ!」
ゲコタはひっしにおかあさんのもとにいこうとしますが、からだがおもうようにうごきません。

うーん、うーん。。。、

。。。

「どうしたの?」
おかあさんがゲコタをおこしました。

「にんげんは?みどりちゃんは?」

「まあ、にんげんなんてよくしっているわね。」
「とおいおほしさまからくる、わるいやつらさ」

「ゲコタ、ゆめをみていたのね。なにもこわくないから、ゆっくりおやすみ」

「おかあさん、ほんとに、にんげんはこない?」

「このいどのなかでくらしていれば、だいじょうぶですよ。さあさあ、もういちどおやすみ。とおいおほしさまのわるいひとにつかまらないで、いいゆめをみてね。」

ゲコタは、ゆめでよかった、とおもって、まためをつぶりました。