【政府関係者特別投稿】「いま官邸で何がおきているのか」

こんにちは。「とある政府関係者」として投稿します。二階堂さんのところは全員が見ていると言っても過言ではありません。そこで、すこし安倍内閣について説明します。

安倍内閣が「長く続いた理由」と「コロナ対策で失敗している理由」を問われたら、私はどちらについても「判断権限を集中したことだ」と答えます。「?」となる人もいるでしょう。でも成功の理由が、環境の変化によって致命的な弱点になることは珍しい話ではありません。

官邸への権限集中については、頭ごなしに否定する人もいます。しかし省益あって国益なしの時代を知っていますし、例えば対韓外交では、外務省から実質的権限を取り上げたことで変化が生じましたので、その否定意見には同調しません。

ただ、コロナで状況が変わりました。以前、官邸が介入する案件は、前例を踏襲しない重要案件などに限られていました。ところが、コロナ以降は、ほぼ全ての案件が前例のない重要案件になったのです。危機になると生き生きするタイプの人もいますが、官邸官僚は(自覚していないでしょうが)平時でないと生きられない人たちでした。そこに大量の案件が殺到すれば「人間だもの」狂いが生じます。

狂うだけならまだしも、より深刻なのは遅れでした。大量の案件が殺到したため、いわゆる「渋滞」が起きました。本来は各担当が自発的に動かなければならないところ、そうはならずに指示待ち・判断待ちが起きました。個々の官僚はそこまでバカだと思いませんが、今や全体で見れば白痴状態。集合知ならぬ「集合痴」といえる状況が出現したわけです。

要因はもう一つあります。かつてはAチーム(官邸官僚)が暴走しかけても、Bチーム的存在の意見が外から届くことである程度補正されていました。ところが、こちらもコロナで状況が変わり、極端な忙しさに加え感染防止の観点から届かなくなりました。つまり「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」で、失敗は起こるべくして起きています。

では、どうすれば良いか。一つは、官邸官僚が判断する実質的な件数を少なくすること。すなわち官邸は政策目標の優先順位付けに集中し、具体的な達成方法等のマンデートは各省庁に下ろすべきです。アベノマスクのように運営まで関わろうとするなど正気の沙汰ではありません。

もう一つは、Bチームによる政策レビュー&別プランの提案が、総理の耳に届くようにすべきです。

どうすれば良いかは原因分析がきちんとできていれば子供でも分かる話。各マスコミの政治部はこういう仕事こそきちんとしろ!と言いたいです。