【投稿】無症状の者に対するPCR検査の無意味さについて

私は呼吸器内科や感染症内科や呼吸器外科ではなく専門外だが、医師としての意見を述べます。
なお、巷にあふれる同様の(主に医師)の意見や計算を参考にしましたが、設定をより現実の数値に近づけて計算したシミュレーションに基づく意見です。

2020年7月末時点で日本での確認された感染者が約40000人(39113人)、仮にその30倍の感染者120万人がいるとする。日本の人口を1億2000万人と概算する。すると感染者数は人口の1%と仮定される。

一般的なコロナの感度(検査したら感染者を正しく感染者と確認できる確率)は70%である。特異度(非感染者を正しく非感染者と確認できる確率)は不明だが、かなり優秀な検査と仮定して80%で計算する。

日本人口全体から、仮に100万人無作為に選び上記の検査をしたとする。すると感染者は1%と仮定したので、1万人がその中で潜在的に感染者である。

感度は70%なので、10000人のうちPCR陽性は7000人(真陽性)、陰性3000人(本当は感染者なのに陰性だから偽陰性という)。

同様に、99万人は非感染者である。特異度が80%だから、99万×0.8の79万2000人は検査陰性となる(真陰性、陰性者を正しく陰性と検査できた数。)同様に、99万×0.2の19万8000人は間違って陽性とされてしまう(偽陽性)

陽性のうち、真の感染者を的中させた率を陽性(反応)的中率というが、これは真陽性数を真陽性数+偽陽性数でわったものである。すなわち、7000割る(7000+79万2000)で0.00876すなわち0.876%である。1%未満つまり、1000人検査しても991人以上は感染者じゃないのにPCR陽性になるということである。

陰性のうち、感染者なのに陰性と判定するものを偽陰性率というが、これは偽陰性数を偽陰性数+真陰性数でわったものである。すなわち、3000割る(3000+19万8000)で0.0149すなわち1.49%となる。これは、200人中3人ほど、つまりPCR陰性のものばかりの満員電車1車両に3人の感染者が野放しにされている状態である。

この様に、無作為にPCR検査(感度70%特異度80%の検査は優秀な検査だが)を行うことは無意味である。

①37.5℃以上の熱があり、判明した感染者と濃厚接触したもの。
②37.5℃以上の熱があり、該当地域に2週間以内に渡航したもの。
③37.5℃以上の熱があり、インフルエンザ、レジオネラ、マイコプラズマ、肺炎球菌検査にいずれも陰性のもの。

にターゲットを絞ってPCR検査は行うべきである。

現場の専門の医師ら(はもちろん一般の医師も)はそれをわかっているが、門外漢が騒いでいるばかりである。