呪われた「新国立競技場」

「墓が関係あるかな・・・」

普段オカルトなことは言わない某設計会社役員は漏らす。

新国立競技場の事業者が、大方の予想通り、大成建設チーム(大成建設、隈研吾、梓設計)に決定した。役割分担としては、今回はコストと工期に大きな制約があるため、大成建設が総合プロデューサーを務め、外観のデザイン監修を隈研吾、実施設計を梓設計がサポートするという構図ではないかと推測する。

このドタバタ劇では、森元総理が、いち早く、B案(竹中工務店チーム)を支持した。(この時点で、JSCの不手際もあり、B案が竹中工務店と判明していたようだ。) ある意味、森元総理お気に入りの竹中工務店を本気で押したとも取れるが、官邸と大成建設チームの出来レースとの専らの噂に対して注文を付けたのではないだろうか。結果を比較すると、僅差でA案(大成建設チーム)が勝利したように見えるが、公募時点での大きなテーマであった、2点(コストと工期)が決め手となったということが、出来レースの証拠と言っても過言ではない。まぁ、もう余命のない元総理につく奴も少なかったのだろう。

菅官房長官の息子が大成建設に在籍しているということで、早くから政治主導で、大成建設チームで決まりと噂されていたので、悪く言えば、接戦を装ったのではないだろうか。

結果に対しては、賛否両論あるが、ザハ・ハディドが指摘しているように、中身の類似性が大きな問題となりそうな雲行き。B案のデザイナーである伊東豊雄氏も同様に、外観だけ見れば、ザハのデザインとは大きく異なるのだが、中身が、前回のプランをほとんど踏襲しているようだと指摘している。

「外観だけでなく、中身にも著作権が発生するかどうか」が今後のポイントだ。エンブレムと一緒で「パクり」疑惑などと言われたらたまらないだろう。前回の設計JVの意匠を担当していた梓設計と、実施設計をサポートしていた大成建設が主体のチームであり、時間も無く、工期も無い中でのやり直しとなり、前回のプランを踏襲するしかなかったというのが実情だろうが、もしそうであれば、余りにも安易すぎる。単に、隈研吾を使い、外観だけを取り繕い、目先を変えただけである。

しかしながら、ザハサイドから見れば、中身がほとんど同じとなれば、著作権を盾に、対抗措置を取る可能性が大いに考えられる。やはり、呪われているのだろうか。

一番の問題は、時間がない中で、恣意的に官邸主導で進めてきたこととも言えるが、いまや「最強総理」隣ったアベ官邸に文句を言える人はいない。

訴訟問題に発展するのかどうかは、これからの推移を見守るしかない。滑らないオリンピックを願うばかりだが、それよりも、オリンピックでホップステップ!と来た景気が「ドボン!」と沈むことが安易に予想できるので恐ろしい。”儲けた政官業”はうまく売り逃げるのだろうが。