安倍政権が英国メイ首相と同じ道を歩まなければいいが

日本のマスコミが必ずしもまともではないことは、言われなくても私もよく知っている。ただ、さすがに長期政権になれば、基本的に「左」なマスコミも多少は屈さざるを得ないのが実情だろう。突っ張ってばかりでは仕事にならない。マスコミも商売だから仕方ない。営利企業なのだから、社会の木鐸を突っ張ってみても購読者が増えるわけでもない。新聞というメディア自体がすでに斜陽産業で、テレビはバカしかみてないという状態だ。ただそれでもまだ踏ん張ってはいるが、ある程度の大人の事情はあるだろう。

ところで以下は日経新聞からの引用だが、「側近政治」「主席首相補佐官に権限」などは、どうも安倍政権が同じ道をたどるのではないかという気がしている。言ったことをすぐ撤回、などはないし、アホな閣僚はすぐクビ(辞任)にするというところはまだいいのだが・・・「野党を突き放して圧勝と思われる」などは、いま選挙をやったとすれば変わってくるに違いない。ただ、蓮舫の戸籍問題は「YES!高須クリニック」がそれを出せば低迷中の民進の支持率がさらに低迷するだろう。一方、問題の核心はともかく、「どう見ても女をいじめているようにしか見えない」都議会自民党は都民ファーストに負ける予測が出ている。民進党を離党した何人か、特に長島なんかは都民ファーストで次の選挙に出るのではないかと思う(本来自民党がいいのだろうが)。ただ東京は、山本太郎を当選させてしまうようなアホな有権者も多いので読みにくい。

それらを差し引いて「でも自民党しか投票先がない」としても、いまの安倍政権は、決して盤石ではないと思っている。ただ、官邸にいる人たちは盤石と思うのも無理はない。オレが総理だったとしても「まぁ、そうはいっても大丈夫じゃない?」と考えると思う。一連の「学園ネタ」にしても、「マスコミも野党も煽るだけ煽るけど結局、安倍本人がカネもらってやったわけでもなんでもないじゃん」という形に収まるだろう。そりゃぁ、アホな役人どもがいましたよという責任はあるのかもしれないが。なぜなら、本当にカネにする利権の場合、あんな間抜けなメールを送ることは絶対にないし、文章にしない。そもそも、自分の名前が出ないように全く別の人間か、海外の変なのをかますとか、そういうことをするのが王道だ。見てきたように言うが、そういうのを見たことがあるのでそう言っている。(和歌山共同火力の燃料の本当の出元はどこか、と考えるだけでも識者のみなさまならわかるだろう)

私は安倍政権を批判もするし応援もする。そりゃぁその時の政策や何かの好き嫌いであーだこーだ言うだけの外野に過ぎないが、みんなそんなもんだろう。「大体、他に、いま総理を変わって一致した政策をできる奴がいない」というのも応援する理由のひとつだ。北朝鮮のミサイル問題があるいま、「北朝鮮に宥和政策をとろう」なんていいだす奴が出てきても困る(大概、そういう人は”食われて”ますけど)。

だが、「支持率だけで総選挙を判断すると大きな落とし穴にハマる」というのはあり得る。イギリスの教訓をいかしてうまい政権運営をしてほしいものだ。

 

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http://www.nikkei.com/article/DGXMZO17550990R10C17A6I00000/?dg=1

圧勝予想から一転、メイ首相の保守党が議席数を減らし過半数割れという敗北を喫することになった8日の英総選挙。メイ氏は北アイルランドの民主統一党との連携という苦肉の策で政権維持を模索する。昨年6月の欧州連合(EU)離脱決定後に、分断を修復するリーダーとして期待され登場したメイ氏。あまりに早い凋落(ちょうらく)の背景には、その「おごり」と「密室政治」に対する国民の怒りが浮かんでくる。

「シーズ ア ライアー ライアー(彼女はうそつき、うそつき)」。総選挙を目前にした5月下旬、英国である曲の人気が急上昇した。

ロンドン出身のポップ歌手が発表した「ライアー、ライアー 総選挙2017」。曲はメイ氏の政治姿勢や政策を紹介しながら、「信用できない、ノー、ノー、ノー、ノー」と軽妙な音楽に合わせてこきおろす。英国の音楽ダウンロード部門では突如1位になった。

なにが信用できないのか。最たる例は5月18日に発表した保守党の政権公約(マニフェスト)に盛り込んだ社会保障政策だ。高齢者の介護の自己負担増を提案したが、これに対して有権者が猛反発。すると主要な政策にもかかわらず、メイ氏はわずか4日後に方針を事実上撤回。一貫性のない姿勢は有権者の不信感をかえって高め、保守党の支持率が急落する原因になった。

総選挙を前倒ししないと繰り返していたのに、4月に突如実施を表明、昨年の国民投票で残留派だったのに、EU単一市場からの撤退などの強硬離脱(ハードブレグジット)派に転向――。相次ぐ方針転換にメイ氏には「Uターン女王」との不名誉なあだ名までついた。

もともと、「総選挙は楽勝」という慢心があったことは否めない。4月中旬に総選挙実施を表明する前後から、保守党の支持率は最大野党労働党に20ポイント以上の大差をつけ、メイ氏個人の評価も労働党のコービン党首をはるかに上回っていた。コービン氏は時代遅れの強硬左派論者として、一部の支持層を除いて国内の評価は極めて低かった。「相手がコービンなら余裕で勝てる。野党勢力を100議席以上上回る圧倒的勝利をあのときはみんな信じていた」。ある保守党員は振り返る。