【二階堂オススメ・勉強になる記事です】スエズ運河での大型コンテナ船座礁事故からうかがえる我が国・日本の海運に関する一考察

2021年3月23日(午前)に国際的な物流や海上輸送の要衝(パナマ運河等の運河やマラッカ海峡等の国際海峡)の一つ、地中海と紅海を結ぶエジプトのスエズ運河においてエバーグリーンEVERGREEN)がオペレート・運航する大型コンテナ船(本船名 エバー・ギブン EVER GIVEN)が座礁するといった海難事故が発生したが、2021年3月29日に当該本船は離礁に成功した。
現在、エジプトのスエズ運河庁(エジプト、イスマイリア)は、2021年3月29日の当該本船の離礁の成功とともにスエズ運河の通航を再開した。
翌日の2021年3月30日には足止めされていた各種本船はスエズ運河を次々に通航した。
そして、エジプトのスエズ運河庁は、スエズ運河の通行量を通常の二倍を超すものに引き上げて対応し、事態の平常化を急ぐと発表した。
その後、2021年4月3日にスエズ運河庁は、スエズ運河は通常の状態に戻ったと発表した。
以上のような今回のエバーグリーンが運航する当該本船「エバー・ギブン EVER GIVEN」がスエズ運河において海難事故・座礁した件に関する様々な費用・損害・補償・賠償等に関しては、いわゆる単独海損等ではなく「共同海損(いわゆるGAGeneral Average)」で対応してゆくことを当該本船「エバー・ギブン EVER GIVEN」を所有する愛媛県今治市の「正栄汽船」が2021年4月2日に宣言をした。
 
今回のエバーグリーンが運航する当該本船「エバー・ギブン EVER GIVEN」がスエズ運河において海難事故・座礁したことにより、スエズ運河を利用する海運や貿易、国際物流の脆弱性、世界的なサプライチェーンの脆弱性等の諸問題はいうまでもなく、我が国・日本の現在の海運業や造船業を巡る様々な側面がより明確となったものと思われる。
以下では、今回のエバーグリーンが運航する当該本船「エバー・ギブン EVER GIVEN」がスエズ運河において海難事故・座礁したことで窺える現在の我が国・日本の海運業を巡る側面に着目し、述べたいと考える。