北海道を走っていて
やたらと「豊」という字が地名に多いね。樺太も、メインは「豊原」(現ユジノサハリンスク)だし。
やはり開拓者は少しでも豊になることを願って「豊」の字を入れたのだろうか、と、開拓時代を想像してみたり・・・
確かに、開拓時代よりは豊かかもしれない。北の大地では、寒さで死なず食い物があるだけ「豊」なのだから。
でも、開拓者精神というか反骨精神と表現すればいいのか、はたまたフロンティアスピリッツなどと英語にすればいいのかわからないが、そのときの先人の心の豊かさは受け継がれておらず、むしろ「貧」しくなっているだろう、と、そんな風に思うのは俺の勝手な価値観かもしれないが。
「豊」になる事を否定はしないが、その陰で誰かが捨てたもの、おいてきたもの、忘れた情緒をどこかで拾って料理できれば、などと思って北の大地に足を踏み入れるのでした。