参院選総括〜神谷はこれみて勉強しなさい

自民党大敗と言われている参院選が終わりました。これから色々と政局が動いていくので何とも言えない所が多いですが、取り敢えず雑感としてまとめてみました。

まず、自民党大敗と言われていますが、最終盤の3日間で多少巻き返し(参政党の敵失・失速)、正直予想(35前後)
より踏ん張ったと思います。とは言え、選挙の顔として期待されて総裁になったにも拘らず、昨年の衆院選、都議選、参院選と3
連敗【石破負のループ】に突入している事は間違いなく、後に歴史において【最低・最悪の総裁】の誹りは免れないでしょう。

数字を見てみると、大敗と言われる自民党の議席減は13、大勝と言われている国民・参政の議席増は共に13と、自民の減少分だけでは足りず、他に公明-6、共産-
4、更に、3年前より2議席増えており、これ等の分が国民・参政に流れたと考えられます。

議席減となっている政権党の自民党、連立リベラル政党の公明党、左翼の共産党は、それぞれ旧態然として政党で、公明・共産党は左翼(リベラル)
勢力で、自民党も今や外国人問題においてはリベラル勢力と見られているのが現実です。そして、この様な中で野党第一党の立憲が議席数を伸ばせていないのは民主党時代からの旧態然としたリベラル勢力と認識されているからと思われます。

例外なのがれいわで、海パン太郎は減少しつつも一定数は存在するリベラル勢力の新たな受け皿(希望)になっていると考えられます。

この事から、今回の参院選は自民党の敗北という単純な構図ではなく、【リベラル勢力の敗北】、【国民の保守化】が挙げられ、また後に触れますが、【新たな層の投票行動】が起きた選挙と考えられます。

今回の選挙で投票率が上がった事で無党派層の投票行動が注目されていますが、そのほとんどは社会的経験が乏しい若年層と経済的に恵まれていない30~50
代の就職氷河期世代や派遣社員であり、彼等の多くは真偽を確かめず自分の好みの情報しか流れて来ないSNSの情報を妄信しています。

そして彼らのほとんどは、経済的に安定していないそうなので、自分達をその様な状態に追い込んでいる既存政党特に政権党である自民党に大きなアレルギーを持ち、自分達の代弁者として【世代も近く】耳障りの良い【ポピュリズム】新興政党である三政党に投票したと考えられます。事実、今回議席を伸ばした政党の候補者は
50代以下が多く、女性の比率も高い【大衆迎合ポピュリズム】の様相が強かったように思われます。

しかし、これ等の考察はテレビのコメンテーターや政治評論家と言われる連中が言いそうな一般的なモノで、実際は参政党も15議席程度の目標を後半20
議席まで増やしたにもかかわらず、14議席に留まりました。一方で、党首の不倫などで選挙前勢いが失速していた国民民主は17
議席と予想より多くの議席を獲得出来ました。

これは参政党に対する嫌がらせもあったでしょうが、何よりも党首だけでなく、候補者それぞれも真偽不明の情報や誇張・他者に対する配慮のない・誤解を招く過激な(
敢えてやっている部分もある)発言への忌避が一般層の中におこり、それが国民民主に流れたと考えられます。(詳しくは別項に対処法と共にまとめようと思います)
。この様な舌禍問題を起こさず、政策問題だけで勝負してれば、自民や国民民主の票をより奪い、自民を35議席、参政を18
議席までは持っていけたのではないのでしょうか?

恐らくこれからは、主要政党の一つとして警戒されるでしょう。当然、過去の発言も蒸し返され、現在の政策・発言との整合性は問われるでしょう。まして、今まで通りの注目を集める為の過激・誇張した発言をしていたら、マスゴミだけでなく他党や世間からも今まで以上の袋叩きに会い、その度に【被害者アピール】をする事でかつてのオウムの様に社会から孤立していく可能性すらあります。

戦略的撤退という言葉があるように、一時的に非を認める事も成熟した大人の態度・姿勢として好感度が上がりますし、今までとは違う層を取り込めるでしょう。また、そういう姿勢を取る事で相手の非を堂々と攻撃できる資格を持てると思われます。詳しくは別項で書こうと思います。

これらの事から個人的に今回の選挙のポイントは【品性】にあると思っています。

過激な発言は紙一重のバランスが大事で、空気を読み誤るとマイナスの要素が大きくなり、例え正しい事を言っていても、それすら疑われてしまいます。

一例として、さやという女が核武装について『安上り』という表現をしました(言っている意味は分かります)
が、仲間内での居酒屋の会話レベルで、支持者がそういう品・知性のない表現を好む層なのか、本人がその程度の言語知的レベルなのか、国防に関するセンシティブな問題を表現や前後の言葉を付け足す事で、いくらでも受け取り手の感情を和らげることは出来たはずです。具体的には、『国民の負担軽減、費用対効果』『自衛官の待遇改善』『国民への還元
(社会福祉・子育て支援)』等・・・アンチを増やして信者はよりやる気になったでしょうが、中間層等は新たに票を入れたいとは思わなくなったでしょう。

彼等の政策は同意する部分が多い(当り前のことを言っているだけ)
のですが、今の【何でも単純化するバカが増えた】時代だからこそ、他者に対する配慮があれば、今回選挙に行かなかった声を上げない層にも響くのではないのでしょうか
?

事実、【カルト三兄弟(N党・保守党・参政党)
】の長男・立花と次男・ハゲは、品のない発言から支持を大きく失いました。立花は最早ただのヤカラでしかなく、ハゲは北村のタレント票頼みで、北村の票がなければ当選者はゼロでした。保守党のハゲとイキリ女の個人票は壊滅状態で、
SNSでの口だけ番長という事が露呈しました。この先はないでしょう。

三男の神谷は、上の二人の様にならない為にも、カルト三兄弟から脱却する事が今後の党勢拡大には最重要で、それが出来なければ、後に『あの時代、カルト三兄弟がいたね』等と言われることになるでしょう。

また、単純に保守の票が伸びたわけではないのは自民党も同じです。石破自民党の中で安倍時代の名残を残す保守系と言われている杉田水脈が落選したのは、過去の発言に品が無かったからでしょう。

逆に保守のイメージがなくても山田太郎の様に、自分の票・スタイルが構築できていれば、自民の看板・票がなくても当選しています。

自民党は衆参過半数割れをしているので、野党が不信任決議を提出すれば可決するという話も出ているようですが、それを提出するのは野党第一党の立憲なので、そんな自殺行為は出来ないでしょう。自民が大敗したのに議席を伸ばせなかった事は、野党第一党として実質的な敗北です。立憲としては頼みの綱であった無党派層が、立憲から分派した国民民主や参政党に流れた現実を突きつけられたので、ここで不信任が万が一にでも可決されたら総選挙になり、現状では国民民主や参政党等がさらに躍進し、自らの首を絞める事になるだけだからです。当然自民党に新たに保守系の党首が誕生すれば、期待値から今よりも良くなる可能性が高く、立憲にとっては最悪の事態になるでしょう。

また、過去に【後ろから鉄砲を撃ちまくっていた石破】には因果応報で同情する気も起きませんが、組織人として違和感を抱かせたのが青山繫晴でした。奴は、石破降ろしに躍起になり、府連会長であるにもかかわらず内部対立を引き起こし、結果として大阪の議席を得られませんでした。執行部を批判して新人を建てたのは良いですが、石破が応援に来る際に嫌いだからと、一議員ならいざ知らず、府連会長なのに同席せず、別の場所で街頭をしていました。これは党員の分裂を招き、候補者のマイナスにしかならなかったように思われます。だったら落選後に役職を辞任するのではなく、もっと早く辞任するべきでした。仲間の選挙を私利私欲の権力闘争に利用する奴は保守ではありません。そもそもクルド和田政宗を国士と呼んでいるような奴でしたが・・・

因みに、奴が国士と呼んでいた和田は、石破の候補者への応援演説の際に予定に入っていなかったのに突然押し掛け、縋りつくように演説までして、炎天下の中聴衆や候補者に無駄な時間を取らせて迷惑を掛けていました。

今後の政局としては、時期的に臨時国会がメインなので、政策論争や法案をじっくり審議する時間はないので、スキャンダルや足の引っ張り合いが続くでしょうが、それでも各党が水面下で【連立】を模索するでしょうし、マスゴミもそれを煽るでしょう。

現在、躍進した国民民主と参政党の連立が一部で噂されていますが、神谷から擦り寄る事はあっても、玉木としてはデメリットの方が大きいので受け入れないでしょう。神谷としては、国民民主の穏健な中間・保守層は党勢拡大と党のイメージアップのためにどうしても必要でしょうが、玉木としては、参政党のやり方は、扱い方は一歩間違えると、自党の支持者を失うリスクが大きいからです。

逆に石破退陣後の【過半数割れの】自民となら仕切り直しで自分達の政策要求を飲ます事が出来るかもしれないので、組みたいと思っているはずです。

逆に今の参政党とは、どこも組みたくないでしょう・・・

・今日の麻生・岸田・茂木の会食での中身が気になります。